この運命を奇跡と呼ぶならば。
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「平助、入るぞ。」

部屋を出た桜はその足で藤堂の部屋に向かった。

「…随分、綺麗になったわね。」

「だろー?俺、頑張ったんだぜ?」

「ほんと見違えたわ。」

藤堂の部屋はいつも散らかっていたが今は荷物をまとめ綺麗に整頓されていた。

「桜、俺。間違えてないよな…佐之さんも新ぱっつぁんも怒ってないかな。」

「…あなたは何も間違えてないわ。心配することなんてないのよ。新八も佐之も…少し寂しいだけよ。何があっても私はみんなを守ってみせる。だから、安心しなさい。」

「守ってみせる…か。男前だな。桜が言うなら安心だ。」


藤堂は少し淋しそうに笑いながら桜の顔を見た。


「頼んだ。皆のこと…って、男女逆転してるじゃねぇか。」

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