この運命を奇跡と呼ぶならば。

桜はそれをさっと、よけると男の鳩尾を殴り返して気絶させると、倒れている女に手を差し出して



「大丈夫?怪我は無かった?」


と、顔に柔らかな笑顔を浮かべ聞いた。


すると、女はぱっと頬を赤く染めながら答える。


「はい…。あの、ありがとうございました!!!」


「大丈夫だ。次から気をつけるんだよ。」


そして、深く一礼すると足早に去っていった。

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