この運命を奇跡と呼ぶならば。

桜はわざと涙目で土方達を騙そうと頭の中で色んな悪戯を考え、あわよくば早く終わらせる為に演技を始めた。


「い、いや!!お翠珠さんは綺麗だって!自信を持ってもいいと思うぜ!!」

「そ、そうでっしゃろか?ウチ…そんなん言ってもらえて嬉しいどす!」


「そうだぜ!!お翠珠さんは平助の言う通り綺麗だから自信もてって!!」


「ありがとうございますぅ。ささ、酌を致します。…藤堂はんと永倉はんでしたか?楽しんで下さいね…」


(チッ…平助に新八、後で覚えておけ…)


永倉と藤堂をでろんでろんになるまで酔わせると、次は土方と近藤さんの元へと向かった
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