この運命を奇跡と呼ぶならば。
桜と総司がそうやって喋っていると
「沖田ぁぁあ。」
目をつけていた男達が斬りかかって来た。
沖田は咄嗟(とっさ)にかわしたが腕に少し当たったのか血が出ていた。それを見ていた桜だったが、刀は抜かず鞘をつけたまま応戦し始めた。
「総司!大丈夫か!?」
「うん。大丈夫。こんなのただのかすり傷だよ。」
そうして、捕まえた者達は殺す事もなく敵わない相手だと悟った様で逃げていった。
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総司が傷(かすり傷だが)を負ったので一度屯所に戻る事になった。