この運命を奇跡と呼ぶならば。

「嘘でしょ!?私、こんなに寝てたの!?」


誰もいないので女の子口調に戻った桜は急いで着替えるといつもご飯を食べている広間へ向かった。


「おぃ、入るぞ。」


そう言って部屋へ入ると中には山南さんと沖田そして三馬鹿がいた。

「山南さん、おはようございます。なんだか、久しいですね。」

「えぇ。しばらく部屋にいたのですが、ずっと部屋に篭っていては傷にも良くないでしょうから。」

山南さんは左手をさすりながら言った。


「桜、おはよう。よく眠れたか?」


「佐之か、平助も新八もおはよう。よく眠れたどころか寝過ぎてしまった。総司、何故起こしてくれなかったんだ。」

沖田の顔を見ると昨日、思いっ切り泣いてしまった事を思い出して思わず頬が紅くなったが気にせずに文句を付けるが沖田は沖田で紅くなっていた。
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