この運命を奇跡と呼ぶならば。

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部屋に戻った桜と沖田は会議のことについて話していた。


｢土方さんも甘いよね。桝屋なんてさっさと捕まえて斬っちゃえばいいのに。｣


｢総司、お前の場合はただ斬りたいだけだろう。勝手に桝屋を捕まえに行こうなんて思うなよ。何らかの情報を持っているのなら、それを引き出さなければいけないからな｡｣

｢当たり前だよ。平助や新八みたいに僕は馬鹿じゃないよ。｣

桜はこの先何があるのか、それを知っているがあえてそれは言わず、それどころか何も知らない振りをした｡

(未来を変える訳には行かないわ。どれだけ、私が変えたくても変えてはいけない。歪みが出来てしまうかも知れない。そうなれば現代に帰ることも出来なくなるかも…)