この運命を奇跡と呼ぶならば。


桜が部屋へ入ると沖田と藤堂が斬り合いをしていた。


「平助。隣の部屋にもいないか見てきて!」


「任せとけ!総司、ここは頼んだ!」


桜は沖田と藤堂がバラバラになった事でどちらの手助けをしようか迷った末、藤堂のいる部屋へと掛けて行った。


「平助っ!」


「桜、助かるぜ!!」


桜と藤堂はどんどん、敵を斬っていく。



が、


「桜ッ!!」




桜は背後にいた敵に気付かず、藤堂が斬ろうとしたが針金がズレた様で額に怪我を負い、すかさず相手を斬り伏せると藤堂の元へ駆け寄った。


「平助?聞こえるか?



…ッ、気を失ってる。あ、総司は!?」



桜が急いで総司のいる部屋へと向かうと吐血しているところだった。


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