大切なもの


拓夢は悪くない。
だから、小さい声で答える。


「別れた……………。」


その言葉に申し訳なさそうに謝る拓夢。


それから、またムードが上がって楽しい会話に戻った。



そういえば!!


告白しなきゃ!!


とっさに思い出す。





「拓夢?大事な話なんだけどいい?」


「ん?」


拓夢は優しく微笑んでいる。


「私ね………………………拓夢のことが好きなの。」


「俺も!!」


好きまで言い終わると拓夢も声を出す。





「ほっ!?本気に?」


嬉すぎて涙がでそうになる。


「俺が嘘つくと思うか?」


私が首を横に振るとだろ?と笑いかける。


「今日からよろしくな。前のようにならないようにしような。一生一緒にいてくれよな。」


私は頷く。









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