大切なもの
その後、拓夢にメールをして今おこったことを伝えた。
拓夢は
【すごく聞きたいみたいだから付き合ってるって言っちゃえ♪】
と言っていた。
4時間目が終わり拓夢とお弁当を食べる約束をしていたので、教室から出ようとした。
すると……
「ねぇねぇ。恋華ちゃん。付き合ってるの?」
しつこい!!
と思ったが
「はい。付き合ってます♪」
と言ってやった。
その後は何も言ってこなかった。
拓夢はアイツらに何かされたら言えと真剣な顔で言っていた。
拓夢とお弁当を食べて教室に戻る。
あの人たちいないといいなぁ~。
げっ!?いた!!
最悪~~~。
「あっ!!恋華ちゃんじゃん。」
「そうですけど。何か?」
「こいつがさぁ、恋華ちゃんのこと好きなんだって~だから、一週間でも付き合ってやって!!」
奥から出できたのは、身長170㎝くらいの人で体はすごくごっい。
拓夢と比べ物にならないほど、醜い。
「私、拓夢と付き合ってるって言いましたよね?」
「言ったよ。でも、絶対こいつの方がいいよ。拓夢なんかより全然。」
そう言いながら私を輪の中へ連れこむ。
抵抗したが、あまりの力のすごさに歯がたたなかった。
「あの。教室に戻らせて下さい。」
「え~まだ返事聞いてないのに?」
うざッ!!
「だから、無理です!!私は拓夢が一番なんです。だから戻らせて下さい。」
「あぁ?ふざけんなよ。じゃぁ、守(まもる)俺が押さえてやるからキスしとけば?記念にさ。」