大切なもの
明日香たちは幸せな日々を送っていたが、私には大変なことが起きた。
それは、今から3日前のこと………
私は拓夢と商店街にアクセサリーを買いに来ていた。
そのお店は、女の子が欲しそうな可愛いものから、男の子が欲しそうなカッコイイものまであって時々行っていた。
お店に入ってアクセサリーを2人で探しているときだった…………
「ここ俺行きたかったんだょね~」
遠くから聞こえる聞いたことのある声。
でも、誰だかわからない。
「まぢ~おっ!!これめっちゃ可愛い。友里に買ってってやろ。」
ゆっ……友里……?
ってことは………和泉さん?
もう1人は……誰?
「お前は買う相手いるんだよな。」
「うん。てか、お前まだ未練あんの?」
恋バナかな?
拓夢は全然聞いてないみたい。
「あっ!!あったりまえだろ!!俺にはあいつだけでよかった……。あいつ以外考えられねぇんだよ……」
「だよな。」
その話声はこっちに向かってくる。
私は気付かないフリして、その場にあったアクセサリーを手にとった。