大切なもの






私は左の薬指を見て微笑んだ。



「そんなに嬉しかったの?」



拓夢がそんな私を見ていう。



「当たり前じゃん!!…………って思ってるのはうちだけ?」






なんか、拓夢は嬉しそうに見えない。


けど…………



嬉しく無かったのかな?


うちからのプレゼントなんかいらなかったのかな?



「恋華だけじゃないよ。俺もすごく嬉しいよ。」




“俺もすごく嬉しいよ”

“俺も嬉しいよ”





あ~~~~



うち今すっごい幸せ~☆




って、こんなもんでこんなに幸せ感じていたら結婚したらどうなっちゃうのよ!!







って結婚するって決めちゃってるし、、、




同棲したら喧嘩もするだろうし、お互いの知らなかったことを知ると思う。




拓夢がいつ私のことを嫌いになるかなんて分からない。





でも、この指輪を見ると拓夢の気持ちは離れてない。って思える。







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