大切なもの
その後はも―ダッシュで帰った。
家につくと、拓夢がご飯を作って待っててくれた。
「拓夢、ありがとッ………」
私の目に写ったのは酷く怒った拓夢の姿。
「たく……む………?」
「なんで早く帰って来ないんだ。」
「電話があってからすぐに帰って来たよ。」
「もう二度とこんなことはするな。」
「遊びに行っちゃいけないの?」
「それはいい。」
「分かんないよ…………あたし風呂入って寝る。」
その後拓夢とは一切話さなかった。
むしろ話したくなかった。
次の日烈からメールが来た。
【暇なら会おう。】
私は会う決断をした。
烈に相談をのってもらいたかった。