大切なもの
でも、あたしは烈一筋だから興味ありませ~ん♪
「そろそろ体育館に行ったほうがよくない?」
友里が時計を見ながら言った。
「そうかも。じゃあ行こっか。」
入学式が終わり席に戻る。
「ねえ。」
「はい?」
いきなりのことで声が裏返った。
「あんた面白いね。俺橘洸稀(タチバナコウキ)。あんたは?」
さっきから聞いてりゃあ、あんたって何様だよ!!
「如月恋華。」
「如月な。仲よくしような。」
「あ―うん……」
はぁ――…