大切なもの

心の傷

その後は蓮と明日香は でかけてくる と言っていってしまった。
でも、仲がよさそうだからよかった。








あれから1ヶ月たって、7月…。目の前で泣く明日香。
「明日香。どうしたの?」


泣き止まない明日香。
だけど、明日香はゆっくりと顔を上げる。
「ふら………た……。」
「えっ?」
聞き取りづらく、もう一度聞く。
「フラレた…………」
フラレたと言ったら蓮にだろう。




「………………」
私は蓮ではなくて、明日香の方からフルかと思っていた。
だから、驚いて声がでなかった。
しばらく沈黙が続く。
「えっと……。何って言われたの?」




「元カノの陽子ちゃんいるぢゃん?」
陽子とは中学1年のときに同じ学校だったこだ。

だけど、引越してからは一度も会ってない。

私も仲良くしていたから知っている。
「たまたま陽子ちゃんと同じ学校になって…。それで5月ごろに陽子ちゃんに寄り戻そうって言われて……。それで、彼女がいるからって断ったらしいの。だけど、今はうちよりやっぱり陽子ちゃんのほうが好きなんだって。だから、別れてって言われたの……………。」




確かに陽子は可愛い。
だけど、陽子の方がいいなんて…。
あんなに明日香のことを愛していたのに。
「そっか…。大丈夫?…な訳ないよね……。ごめん。」
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