大切なもの
明日香…
変わっちゃったなぁ……
今の明日香まぢで怖い。
逆らえない。
何も言えない。
確か、蓮と別れてからかな?
相当ショックだったのかも…。
どうすれば………。
次の日もそのまた次の日も朝明日香の家に迎えに行ったけど、先に行ったと言われていつも一人で行った。
帰りも明日香は彼氏と帰っちゃうし。
烈も暇じゃないから一人で帰る日が多かった。
だけど、2週間たったある日。
明日香を家に迎えに行くと家に明日香がいた。
「あれ?今日は彼氏と一緒じゃないの?」
その質問に明日香は軽く笑みを浮かべた。
「別れたよ♪飽きたし♪」
その言葉に目を丸くする。
明日香?本当に明日香?
明日香からそんな言葉を聞くとは思わなかった。
今まで付き合った人は皆本気だったし。
飽きたなんか聞いたこともなかった。
「恋華は烈先輩のこと本気っぽいけど、男はいつか飽きるときがくるんだよ。いつかきっと恋華も捨てられるよ。だから、本気にならない方が楽だよ♪」
パンッ
いつの間にか明日香のことを叩いていた。
「痛ったッ!!何すんの!?」
「烈はそんなことない!!ちゃんと私達は向き合ってるもん!!楽とか楽じゃないとか関係ないよ!!恋愛は自分が相手を愛さなきゃ相手も自分のこと愛してくれない。恋愛は遊びじゃない。本気にならなきゃいけないもんなの。分かってよ………。」
―まもなく~Y駅です。―
明日香は怒ったのか走って行ってしまった。