バッドエンドの終わり方
そう尋ねる父に私はゆっくりと首を横に振る。
「今までのことは許せない…
でもっ…でもっ、
謝ってくれてうれしかったっ…」
ボロボロと涙をこぼしながら話してる今のあたしの顔といったらきっと最悪だろう。
メイクもまだ落としてないしアイシャドウで目元はたぶん真っ黒。
でも…泣かずにはいられなかった。
そんなことも気にしていないような素振りでお父さんはゆっくりとあたしを抱きしめた。
「ありがとう…佳歩…
これからは…戻れるかはわからないが…昔みたいにお母さんとお前と私で、笑い会えるような家族にしていこう…」