バッドエンドの終わり方
失恋
何分くらい、そうしていたのだろうか。
長い長いキスのあと、あたしたちはゆっくりと唇を離した。
「ごめんね、悠斗」
あたしは、何をかんがるよりも先に謝ることを優先した。
そうでもしないと、自分の心を保っていられなかった。
「佳歩は…俺に謝るようなこと、した?」
…そんなの決まってる。
あたしはこの3日間、全部をおわらせに来たはずなのに、今も悠斗に迷惑ばっかりかけて。
"最後"の3日間くらいは、笑って過ごせるようになりたかった。