バッドエンドの終わり方
「行くあて、ないんだろ?
麗華さんもいないみたいだし。
俺んち泊まっていけよ、佳歩なら別に泊めたってもんだいねーし」
うっ・・・
お母さんがいないこと、バレてた。
あたしのお母さん、佐倉麗華は生まれつき家が近かったこともあってとても仲がいい。
もしかしたらお母さんもそれを想定して宿のことはなんにも触れなかったのかもしれない。
なんて適当な人だ。
・・・でも、仮にも幼なじみだからといって彼女がいる人の家に泊まっていいのだろうか。
それにさっき、遊びだとしても・・・キス、されたわけだし・・・