バッドエンドの終わり方


嘘をつくのは苦手だ。


相手を騙すためにつく嘘は、予想以上に自分を傷つける。




――好き。


大好きな”幼なじみ”なんて嘘。


でも、ここで本当のことを言ったらもう引き返せなくなる。





「そっか。


それが聞けてよかった。」



そう言って悠斗は何事もなかったかのように歩きだした。


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