バッドエンドの終わり方
「…ねぇ、悠斗。」
起きていないと頭でわかってるのに目の前で寝ている愛しい彼に声をかけてしまう。
…どこかで、昔みたいに優しく答えてくれることを期待して。
決して答えてくれることはない悠斗に対してあたしの口はどんどん言葉を発していく。
「あのね…悠斗。
あたし…今、すごくひどいこと考えてる。
悠斗と十香さんが一緒にいるとこ見ると"そこはあたしの場所なのに"って思っちゃって泣きたくなる
こんなこと考えるなんてほんとに卑怯だよね…
自分から離れたのに。
でもね、卑怯ってわかってても…
あたし、悠斗のことが好きで好きで…
2年前の日も、もっと前も、そして今も…愛しいんだ。」