バッドエンドの終わり方

偽りの心

【悠斗side】


「…ごめんね


悠斗」


そう言って出ていった彼女の足音が聞こなくなった頃、俺はずっと寝たふりをしていた体を起こした。





『あたし、悠斗のことが好きで好きで…


2年前の日も、もっと前も、そして今も…愛しいんだ。』




数分前に彼女が俺に向けていったことを思い出す。




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