バッドエンドの終わり方
「じゃあ、行ってきます」
そう言ってあたしは悠斗の家を出た。
悠斗はまだ寝ているらしかった。
まぁ、昨日あれだけ遅くまで起きてたら起きないのもわかる。
それに・・・
悠斗は寝てたけど一応昨日あんなこと言っちゃったわけだし・・・できればあいたくない。
「ねぇお母さん、
これ終わったらあたしも帰るんだよね?」
葬儀場へ向かう途中、ふとお母さんに聞いてみた。
実はまだ荷物は悠斗の家に置きっぱであたしが持っていこうとすると「いいからいいから」とお母さんに遮られてしまった。
「え?
佳歩は明日まで居る予定だけど?」
きょとんとした顔でそういう母。
この人、本当に今から葬儀があるってわかってるのかな?
お母さんの能天気には本当に呆れるよ・・・
「”佳歩”はって、
お母さんは?」