バッドエンドの終わり方
・・・返事が予想通りにいかないことを願いながらあたしは次の言葉を待った。
「そのままの意味よ
”佳歩”だけよ?」
「は?」
考えたくはなかったが、やっぱり予想通りになってしまった。
「だって悠斗ママが泊めてって欲しいって言ってたからしょうがないじゃない〜
悠斗ママ、佳歩のこと大好きでしょ?
それに、悠斗くんだっているでしょ?」
まぁ・・・それはそうだけど
「わかった・・・」
もうお母さんに何か言ったって会話が成立しないことくらい簡単に悟ることができた。
「じゃぁ、好きなだけ泊まってらっしゃい♪」
「そうするよ・・・」
語尾に♪マークが付いてたことには気づかなかったことにしよう。
「じゃあ、もう着いたことだしいくわよ」
そう言った母に続いてあたしは葬儀場に足を踏み入れた。