バッドエンドの終わり方
パソコンをやめてから、いつもどおりに準備し、学校に着いたころ、伊織と話しているとクラスメイトの折原奏人がきた。
「なー。お前らにちょっと頼み事あるんだけどいいか?」
奏人は学校内でも1、2位を争うほどのイケメンで表面上は性格も優しくて元気と言う完璧男子の象徴といったような男子だ。
そう…゛表面上゛は。
奏人は確かに顔はいいけど本当は王子様なんかじゃなくすっごい腹黒。
初めてあった日にはあたしたちにだって王子様キャラで接してきたんだけどその瞬間伊織が゛キモい゛って即答した事からいとも簡単に奏人の仮面は剥がれた。
だけどまぁ…奏人のそんな性格を知っている人なんていないわけで。
現在進行形で奏人は学校中の女の子からモテモテなのだ。
そんな王子様的存在の奏人はなぜか毎日のようにあたしたちのところにやってくる。
「今日は何の用よ?
面倒事はゴメンだからね?」
伊織は嫌そうに答える。
「まだなんもいってねーだろーが
まぁ、お前にとっちゃ面倒事だけど」