風月と死龍
タイトル未編集

私は、死龍と恐れられる、高校2年生。

本名は、五月。

本当は、ただの高校生でいたかった。

でも、馬鹿みたいにでかい組を継ぐことになった。

理由?

そんなの決まってる。

親父が死んだからだよ。

殺された。

だから私は、死龍になった。

組を継ぐには、若すぎる私。

だからおふくろに言われたんだ。

『死龍』になりなさい。

てね。

親父の昔の名前らしい。

その名前で、二十歳になるまで暴れて組を守れる力をつけろ。

だと。

馬鹿だろ?

でも、これが私の生きていく道なんだ。

決められたレール。

『死龍』その名前。

私にぴったりかもしれない。

心を失った。龍。

それが私。

ねぇ?私必要かな。

この世界に生まれてくる理由なんてあっただろうか。

誰か。私の生きる意味を教えて。
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