好き過ぎて辛い 上

なんでよ… 『陽菜side』

はぁ…さっきぶつかった人本当に怖かったなぁ…。

あー。
あの人に目つけられて、イジメられたらどうしよ…

考えだしたら切りがなくて私の頭の中は不安と恐怖しかない。

「あ!それより悠菜を探さなきゃ!」

悠菜のことをすっかり忘れてた!

とりあえず他クラスの教室を隅から隅まで探した。

そして3階にある『物置』と書いてある部屋があった。

なんだろ…

「まさかね…」

悠菜がこんな所にいるわけないよね?

私は恐る恐る部屋の扉を開けてみた。

ガラガラッ…

えっ?
何で?
どうして?

私の頭の中はハテナしかない。

だって…

その部屋の中には…私がさっき廊下でぶつかった怖い人。

何でここにいるの…?

「なんだよ」

怖い人は私を睨み付けた。

「ぁ、あの…ここに赤色のネクタイした女の子…来ませんで…した?」

怖すぎて震えが止まらない。
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