落ちこぼれプリンセス

「るみな様、一度後納得されたのですから、いつまでも我が儘はいけませんよ?」

まるで小さな子を諭すような口振りに、私は益々膨れっ面に。

「我が儘じゃないもん。騙されたんだもん。」

まさみから返されたクッションを抱きしめながら、呟くように言い返した。

「るみな様、その事は何度もお話ししたはずです。」

「それに、私の名前は“るみな様”じゃない!」
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