落ちこぼれプリンセス
まさみは、クッションを受けとめる訳でもよける訳でもなく、手のひらを上にして差し出した。

クッションは、最初からそこに着地する予定だったかのように、ふわっとまさみの手の中に。

それを見て、私の眉間のシワは深くなるばかりだ。
この歳でシワだらけになったら、どうしてくれるのよ!!!

同い年の世話役は、「仕方ない子ねぇ」という声が聞こえてきそうな顔でため息をついた。
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