とあるわがままのおはなし。
あらすじ のようなもの。

昔々 かは分からないけれど あるところで
お姫様と王子様みたいなのがいました。

2人は形式上、いずれは結婚をしなければいけない立場にいました。

ですが 困ったことに。
2人はお互いのことを殺したいほどに嫌っていたのです。
結婚なんて出来る訳ないですね。

でもでも
世のため、人のために生きて死んでゆくのが
この国の王族。
個人の思考なんて挟んではいけない。
それゆえに逃れることも叶いません。

自分たちはみんなの幸せのために
結ばれて 政治を行う。

それが求められていることであり、
国のみんなのことが大好きな2人にとっても
捨てがたいことでした。

それでもやっぱり。嫌なものは嫌なのです。

どうしようもないですねぇ。困ったものです。


そんなわけで。

どんなわけかは分からないけれど
2人は記憶を消すことに決めました。

記憶を消して、お互いのことを忘れて。
そしてまた出会って。

きっと次は本心から好きになれるように。

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