Sunshine Door
Ⅳ
ユウトとは大学のサークルで知り合った。
「一目惚れ」とまでは言わないが、なんとなく彼と時間を共有することでゆっくりと惹かれていった。
初めてユウトと出会った時、彼には年下の彼女がいて、私にも同じように年下の彼氏がいた。
結局ユウトは大学2年の夏にその彼女と別れ、私も後を追うように年下の彼氏と別れた。
その時、私は初めてユウトに嘘をついた。
振ったはずの年下の彼氏なのに「フラれた」と嘘をつき、慰めてもらう口実にした。
その後も好きでもない相手や片思いの恋愛相談を持ちかけたり、ユウトと会う時間を作るためならどんな嘘でもついた。
今はお互いが社会人としての2年目を迎え、学生の時に比べたら、会う時間も嘘の回数も減ったとは言えるが、残酷なほどにその回数が減れば減るほどユウトに対する思いは強まって行くのを感じていた。
どんなに嘘を重ねてみても、「これは叶わぬ恋」と言うことすら私は覚悟している。
「一目惚れ」とまでは言わないが、なんとなく彼と時間を共有することでゆっくりと惹かれていった。
初めてユウトと出会った時、彼には年下の彼女がいて、私にも同じように年下の彼氏がいた。
結局ユウトは大学2年の夏にその彼女と別れ、私も後を追うように年下の彼氏と別れた。
その時、私は初めてユウトに嘘をついた。
振ったはずの年下の彼氏なのに「フラれた」と嘘をつき、慰めてもらう口実にした。
その後も好きでもない相手や片思いの恋愛相談を持ちかけたり、ユウトと会う時間を作るためならどんな嘘でもついた。
今はお互いが社会人としての2年目を迎え、学生の時に比べたら、会う時間も嘘の回数も減ったとは言えるが、残酷なほどにその回数が減れば減るほどユウトに対する思いは強まって行くのを感じていた。
どんなに嘘を重ねてみても、「これは叶わぬ恋」と言うことすら私は覚悟している。