罪線〜an imitation〜
その日の下校時間。

いつもの様にシュウジが俺を誘う。


「おうケンジ!準備中だったアーケードのゲーセン、今日オープンだって!行くだろ?」


「……あぁ」


"金を巻き上げている"

その感覚があるのならイジメとして成立し、まだ可愛いげもあるが、コイツはそんなモノを持ち併せてはいない。


だったら、俺を友達と思い、他の誰でもない、俺と一緒に遊びたいのだろうか?


試しに一つ……


「今日はなんか疲れた。金やるから一人で遊んで来いよ」


財布に入っていた二千円を手渡す。


「おっ?マジで?!わりぃな!」


判明。金だけが目的。


それなら金の分、少しは役に立ってもらおうじゃないか。


質問をしよう……


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