罪線〜an imitation〜
街灯もなく、細くて暗い、コンビニまでの夜道。

嫌な事ばかりが頭の中を巡る。

私が誰と恋愛をしようが勝手じゃない。


自分達はいいわよね?特別恋をしたわけでもなく、互いの利益だけを求めて結婚したロボットなんだから。


なんか……全部めんどくさい。

どうせ私の事だって、自分らが利益を得る為の道具くらいにしか思ってないんでしょ?


私はロボットじゃない。

好きな人と、好きに恋愛をして、人間として生きるの。

もうあんな家、帰りたくもない。


「……ねぇねぇ、お姉ちゃん!」





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