罪線〜an imitation〜
ゲーセンのあるセンター街を抜けて、少し緑の見える閑静な住宅街に、ユウカの家はある。


「いつ見ても立派な家だなぁ……」


『非常識な奴お断り』


なんて書いてあってもおかしくなさそうな家だ。


ピンポーン……ピンポーン……


『どなたですか?』


インターホン越しに、母親の声が聞こえる。


「あ、俺です。シュウジです。ユウカさんとお付き合いをさせて頂いてる……」


『あぁ、ちょっと待っててね……』


すると程なくして、ユウカが出て来た。


「シュウジ!何回言ったら解るの!?こんな時間に来るのやめて!」


「ごめん。これ渡したくてさ!ホラ、このキャラクター好きだろ?」


すると、いつもなら喜ぶはずのユウカの表情は何故か、より一層強張った。


「もう、こういうのも要らないから早く帰って!」


「ちょ……そんなに怒らなくてもいいだろ!……あ……」


バタン!!!


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