罪線〜an imitation〜
「……なんだよ……」


何か、とてつもなく淋しいものを感じる。


ついこの間までは、プレゼント一つで凄く喜んでくれたのに……気が変わってしまったのだろうか。


俺はこんなにも、好きで好きでしょうがないのに。


そんな感情が、この街灯もなく、細くて長い夜道を、より一層淋しいものにさせる。


……俺って一体、何なんだろう。


「ねぇねぇ、お兄ちゃん!」


「?」


< 31 / 161 >

この作品をシェア

pagetop