罪線〜an imitation〜
今まで生きて来た中で、こんなにも恐怖を感じた事があっただろうか。


頸動脈に当てられた鋭利な刃物。それに力を加え、僅かに引いただけで俺は……


「シュウジ。そいつの事、教えてくれるよな?」


恐い……


怖い。


「あぁ!教える!教えるよ!」


「そうか。名前は?」


恐い……


怖い。


「ケンジ!山中ケンジ!この近くの高校に通ってる!……これでいいだろ?助けてくれるんだろ?!」


恐い……


怖い。


「うん!柴田さん、もういいよ。殺しちゃって!」


?!


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