罪線〜an imitation〜
ある程度シュウジを探す事に諦めも付き、ついでとばかりに下のフロアに足を向ける。

すると……


「何だ?」


一台のゲーム機の周りに、随分な人垣が出来ている。

一見すると、何かの大会でも開催されている様に見えるが、そういう訳では無い様だ。


「へぇ、25連勝か……」


見慣れた格闘ゲームの液晶。

その右上に出ている25という数字。これは、乱入を25回退けているという意味だ。


見た所、20代初盤位の男。この男がそんなに強いのだろうか?


そう思い、しばらく見ていたが、実際そうでもないらしい。

挑戦者が弱すぎるんだ。


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