罪線〜an imitation〜
――タタッ……タタッ……タタッ……


シュウジは余程嬉しいのだろう。ゲーセンがある地下に行く為の階段を、跳ねる様に降りる。


タタッ……タタッ……タタッ……ダンッ!


「よ〜し!今日はアレだ!」


シュウジはそう言うと、一回200円の大きなクレーンゲームへと向かった。


中に並べられているのは、どれを取っても不細工なキャラクターばかり。


何故あんなモノが欲しいのか。


「なぁ……コレのどこがいいんだ?」


俺がそう言うと、シュウジは気持ち悪い笑みを浮かべ、こう答えた。


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