罪線〜an imitation〜
翌日の事だった。

この事件の首謀者……そいつの名がβってんだが、一通のメールが届いた。

その内容が、ある空き地に金を置いてあるから、それを取りに来いというものだった。

それにも今考えればおかしな点があってな。

携帯を水没させてから来いって言うんだ。

その時は情報が漏れるのを防ぐ為……ぐらいにしか思わなかった。

だってそうだろ?今までもおいしい話が現実になって来た。

今回も、きっとそうだと思ってたさ。

……金が置いてあるという現場に辿り着くまではな。


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