イタイのがスキ *


「…ごめん、誰?」


彼は不機嫌そうに涙を拭い私を見ると

そう言った。


「私、1年…間違った!2年1組の佐々木唯です!!

…すみませんっっ//」


「面白いね。てか何で敬語?」

面白いね。
と言った彼は、少しも笑っていなくて


「すみません…」


「いや。敬語じゃなくていいよ、佐々木さん」


「あ、うん!」


少し話せただけなのに鼓動が早くて

顔が熱くなってく


「な、なんかこの部屋暑いねっ!!」


彼は、そんな私の言葉を聞き入れずに






「ねぇ、俺と浮気しない?」




彼はすごく真剣な表情で…





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