春夏秋冬
*樹side*
朱鳥高校に入学して、中学は私立に行っていた俺は唯一の知ってるやつの美理と同じクラスだった
先生【はい、よろしくー次!】
さっき始まった自己紹介はみんなありきたりな事を言ってすぐに済ませていた
【えっと、重岡樹です。中学はここら辺じゃないんで、わかんないんすけど、一年間よろしくお願いしまーす】
美理がニヤついた気がした
その後もみんな入りたい部活だとかを言って終わった
【行嶺愛羽です。このクラスで一年間お世話になります】
その一段高い声に目を向けると、白くて華奢な女子が控えめに自己紹介をしていた
"お世話になります"って自己紹介にしてはハズシテねーか?
美理【ちょ、愛羽お世話になりますはおかしいよ】
愛羽【えー?そうかなぁ~】
美理と友達なのか、俺がまさに疑問に思ったことを突っ込まれるとプクっとほっぺを膨らました
【なぁ、行嶺ってやつ可愛いくね?】
【俺、めっちゃ思ってた!】
俺の後ろのやちらがさっそく話題に出していた
たしかに可愛い
でもその時は特に気になるわけでもなく、"クラスの可愛い女子"だった