図書室 。

「紗枝、起きなさーい。」

お母さんの声で目が覚めた。

(…、学校行かなきゃ。)

そう思い、準備し朝食を食べにリビングに行った。

「…おはよ。」

「おはよう。あら、元気ないわね。」

「考え事してて…。」

「何かあったら言いなさいよー。」

お母さんは、私が小さい頃、離婚した。

そこから、女手一つで育ててくれた。

だから、感謝してる。

「ほら、早くしないと遅刻するわよ。」

「うん。」

私の家から学校までは10分。

結構近い。

だが、早く行く主義だからいつも早めに出る。

「ごちそうさま。」

そう言い、玄関に行く。

ふと、夢のことを思い出す。

(なんだったんだろう、あれ…。)

そう思いながらも、

「いってきまーす。」

と言い、ドアを開けた。
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