図書室 。
「ょッ。」
ドアを開けた瞬間とある男子が立っていた。
「ぁ、優也。」
そこには、家がご近所で、『幼馴染み』の成瀬優也が立っていた。
「今日、朝練は?」
「休みー。」
優也は、サッカー部に入っている。
「そう言えば、お前んとこのクラス、転校生来たんだってな。」
『転校生』という言葉にドキッとする。
「優也、隣のクラスだから、知らないもんね。」
「あぁ。でも女子が、イケメンが来たって、噂してたからよ。」
(やっぱりね…。)
胸がチクリと痛んだ。
「大丈夫か?」
「ぇ…ぁ、うん。」
「なんか、神妙な顔してたぞ。」
そんな会話をしながら、私達が通う海星高校に着いた。
「じゃッ。」
と、いつもの挨拶をし、それぞれの教室に入った。