図書室 。
「だ、誰…?」
私は息を呑んだ。
そこには、絵に描いたような美少年がスヤスヤと寝息をたてていた。
ネクタイを見る限り、青なので私と同じ学年と言うことになる。
(あれ…でも、こんな子うちの学校に居たかな…。)
私のクラスは2クラスしか無いから顔くらいは見知っているだろう。
(転校生…?)
ふと、そんな疑問を浮かべた時…
「ん…ッ、やべ、寝てた。」
(ぁ、起きた。)
彼と視線がぶつかる。
ドキリとした。
「…あんた、誰?」
「ぇ、えっと…ッ」
「やべ!!こんな時間ッ!!」
彼は、私に目もくれずそそくさと図書室を出ていってしまった。
(なんだったんだろう…。)
ーーこれが、君との出会いだった…。ーー