姐御な私と無口なアイツ。
「おはよー、今日はアウトだったー……」
自分の席につき、苦笑しながら言うと、その子も笑った。
そこに。
「おはよう麻奈!昨日は電話付き合ってくれてありがとう!」
小走りでこちらに来て、にこにこと見上げてそう言ったのは、私の親友、芹沢葉月。
「ううん、全然!で、どうだって?」
「うん、あのあと陽平にも電話してね、仲直り出来たよ!」
「本当?良かった良かったー!」
……何の話かと言うと。
葉月には、それはそれは仲の良い彼氏さんがいる。
付き合うまでっていうのか、まあとりあえず色々あったから、反動のように二人はとても仲が良い。