大人な彼氏と子供な彼女

「これからどうしよっかな」
ため息まじりにそうつぶやくと、
ブレザーのポケットの中の携帯が鳴った。
パパからの着信。
私はめんどくさがりながらもでた。
「もしもし？なに？」
「なにじゃねーよ！今どこにいんだよ！
ふらふらしてないでいい加減家帰ってこい‼︎」
とパパは怒鳴った。
「余計なお世話。帰んないから。」
そう言いすぐに電話を切った。
ほんとにいちいちめんどくさい。
喧嘩や言い合いばかりの家に帰ったって意味がない。

「これからどーしよ。」
1人つぶやきふらふらと歩いている。
ここはホテル街。
制服の私が歩いているととても目立つ。
通りすがる人達はみんなえげつない目をしている。
なに？私がここで歩いてちゃいけない訳？
そんな目してるけどあんた達だってやることやってんでしょ。
そんなことを思いながら歩く私。
またもや着信。
携帯には奈恵と表示されていた。

西村奈恵 同い年で友達の紹介で出逢った子。今はあたしの唯一の親友。
ちょうど暇してた私は奈恵からの着信に少し嬉しさを感じた（笑）
ちょっぴり嬉しそうに私は電話にでた。
「もしもし？奈恵？どしたん？」
「もしもーし？お！美羅〜今ひま？これからあそぼーよ♡」