月より輝く、君に恋をして。
「おはよ。今日はどーだった?」
「紅葉~~っ!」
彼女は、親友の本田紅葉。
紅葉は私の頼りになる、大好きな親友。私の、姉的存在。
「今日も、行ってたんでしょ?桐谷くんのとこ」
「うん。行ったけど、今日もフラれた」
私がそう言うと、紅葉は呆れ顔でため息をついた。
「それを、真顔で平然と言うのがおかしい」
「だって慣れたんだもん」
「うん、まず慣れるのが一番おかしいわ」
柊くんを好きになってから、必ず1日1回は「好き」って伝えている。
でも、結果はいつも「No」。
それでもめげずに毎日告白していたら、いつの間にか慣れちゃってたんだ。