Eメール
おめでたい野郎だ!
知るか!てめぇの場所は知ってんだよ!

今更命乞いはきかねぇぜ!

マコトはあの事故で後遺症を負った。病院通いは確定してんだ。

一度見舞いに行ったから場所はわかる。まあ見舞いって言っても車を壊された腹いせに犯してやったお礼参りだけどな!
はははっ!!


…まだ懲りねぇみたいだな…マコトさんよぉ?

しばらく歩くと目の前に現れた白い建物。

またこの病院に来ると思わなかったぜ。


フロントでマコトを訪ねるとあいつはまだ退院していなかった。精神なんとかっての方にいるらしい。


部屋まで行くと縫い直されたクマのヌイグルミを抱いた、あの頃より成長しているマコトがいた。
看護婦が食事を食べさしているみたいだった。

そんなことはどうだっていい。
俺はもう体がだるくて頭が痛くて…それどころじゃない。
くそ…眠いし吐きそうだ…。


「お見舞いの方ですか?」

ニッコリ微笑む看護婦を無視して俺はマコトの前に立つ。

「ぜぇ…はぁ……お…おいコラ。解毒剤をよこしやがれっ!」


マコトは視点の合わない濁った虚ろな瞳で、よだれを垂らしながら首をカクンと横に倒し、俺を見ていた。

いや…正確には俺の方を向いていた…だ。
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