Eメール

断罪

部屋を追い出された俺はしばらくボーっとしていた。

…なんだって?携帯が?…使えない?

携帯はブルブル震えていた。

新着メッセージには…。


『君にはガッカリした。クズ野郎。罪を受け入れろ。』

…コイツは……誰だ?


誰かに見られている気がして横を見ると、深く帽子をかぶった奴が100メートルほど向こうから、壁に隠れながらこっちを見ていた。


あ…アイツだ!!?
直感だった。


俺は体力のある限り全力で走る!

相手は逃げだした。間違いない!“マコト”だ!

体が重い…。駄目だ…立っているのもやっとなのに…くそぉ…。逃がさねぇ!!


『力ある限り走りつづける霧島純也!!そして、その影だけを残し走り去る謎の人物マコト!!果たしてマコトを捕らえる事が出来るのかぁ!?その結末はぁ!ああっ!?神のみぞ知るぅぅぅっ!!!』


「はあ……はあ…ぜぇ……。」


見失った…。ああ…目が霞んできやがった。し…死ぬのか?俺は…。

辺りは人通りの多いい交差点。
もはや誰が“マコト”か分からない。

い…イヤだ!!死ぬのはイヤだ!!イヤだイヤだ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌嫌嫌嫌だあぁぁぁぁっ!!
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