あんなに仲良しだったのに
第4章 世界は突然回り始めた ~3人目~
<夏休み>
夏休みに入ると長距離の練習が増えてきた。
すると、長距離が苦手な菜奈はほとんど夏休みの間はクラブを休むようになった。
菜奈が居ない分、さやか達のなかで1人分の席が空いた。
そして、長距離の練習を休む菜奈のことが気に入らなくなって、その空いた席に私を入れた。
私は、もうどうでも良かった。
あいつ等と居ようが、1人で居ようが関係なかった。