あんなに仲良しだったのに
練習が始まってからだった。
初めは些細なことで、2人組みを作るとき凜があぶれたたげだった。
なのに、誰も「一緒にやろう」って言わなかった。
でも、凜を一人ぼっちにさせたくなくて、「一緒によろう」って言おうとしたけどさやかに言葉を被せられて何も
言えなかった。
私はそうやっていつも周りに流されて生きてきた。
クラブの休憩中、さやかが私を含めた5人だけを、凜を残して呼んだ。
それから、4人で話し始めた。
他愛も無い話を私はだんだん分かってきた。
ああ、そうなんだ。
凜も気づいてた。
これが仲間はずれだって。
クラブが終わってからみんなが帰ったら、凜は私のトコに来て…